今日は節分。
デイサービスの行事でも様々な鬼が登場し、利用者さんに豆をまいて頂いて、楽しい(?)鬼退治でした。
全国チェーンの飲食業の影響で東京でも恵方巻きがブームになっていますが、関西では太巻きを恵方を向いて黙ったまま、まるかじりをする習慣がありました。
禅寺では料理を担当する僧を典座(てんぞ)と言いますが、老僧は名典座でした。
施餓鬼の大法要も、お正月のお施馳料理も、あの味を知っているのが私の誇りです。
節分の太巻きもそうです。
あの味を口にすることが出来ないことと、あの味を自分で出せないことが切なく辛いです。
誰しも自分が育った台所の味が一番ですが食を通じて施し続けた師匠たちの偉大さを改めて感じます。
私は伝統を守り伝える役を放棄した人間ですが食文化に限らず、日本の良い伝統を残し、語り継がれていける環境を応援していきたいと思っています。