高齢者の宿泊施設を開設してから
大晦日も元旦も職場で過ごす年が続いています。
大晦日にお節料理の買い出しと準備をし
アクセスでお正月を迎える宿泊者の方たちと
年越しそばを食べ
羽田の我が家は大家族です。
今年は元旦にお抹茶をふるまいました。
宿泊者の中に表千家のお茶の先生がいらっしゃいます。
自宅には茶室があり
庭には四季折々の草花があり
いつも茶席のお花が飾られていました。
お元気なころは私も草花をよく頂戴したものです。
最近では認知症が進行されているので
半信半疑でしたが
抹茶茶碗を回して飲まれる姿を見て
とても和やかな気分になりました。
普段は筆を持つ機会もなくなりましたが
「謹賀新年」の書を
スタッフが玄関に飾ってくれました。
人の目に触れるには恥ずかしい限りですが
上手下手を気にせず
新年に向けて私の思いを精一杯込めて書きました。
茶華道も書道も師匠のおかげで
昔、教えていただくことが出来ました。
この年になって”わび”や”さび”が少しわかるようになった気がします。
宿泊棟の名前は育った寺の永照庵の名前から
「庵(いおり)」にしました。
建物は鉄骨ですが明治、大正生まれの人生の大先輩の方たちが
和める「設い(しつらい)」を作っていきたいものです。
お正月ならではのすがすがしい一日で今年も始まりました。