在宅医療「入門」研修の初日でした。
医師、歯科医師、看護師、薬剤師、介護支援専門員のグループ討議。
何て贅沢なカンファレンスなんでしょう!
半日Dr.と一緒に話すことなんてないですからね。
少し不謹慎かもしれませんが、私が担当するターミナルケアは、「最期を自宅で」と望む選択肢というよりも、困難事例として病院からの依頼ケースが殆どです。
退院から1か月続いたケースはありません。
「最後にお風呂に入れてあげたい」という願いに応えるため、訪問看護師と相談しながら秒読みの中で、訪問入浴を手配します。プランも予定も立つ訳がありません。
今だ!というタイミングで一緒に手伝います。
ピンク色のさっぱりした顔で「気持ち良かったぁ」
が最後の言葉になることもあります。
今日中に納品して!今から誰かヘルパー来れる?介護タクシー午後に手配よろしく!夜、携帯が繋がるように看護師さんに頼んでおいて!
これができるチームが日頃から出来ています。
「最後に大好きなお寿司を食べさせてあげたい」(;一_一)
吸入吸引器を設置したばかりの福祉用具の業者さんも聞こえないふり。
1週間家族に振り回され、寝不足の看取りでしたが、
「退院のお祝いに赤飯を口に入れてあげたら、美味しいって言ってくれたんです」
「・・・」
「うにといくらが詰まったみたい。でも、いい顔していました。」
「・・・」
「大好きな家に帰ってきて、家族全員が集まって、本当に嬉しそうでした」
「・・・」
「有難うございました」
「・・・
」
余命3か月の事例検討の難しい治療の話が飛び交う中で、私の出番は全くありませんでしたが、「これが私のターミナルケア」とケアマネの一人として「幸せな最期」を考えていました。