普段はあまりテレビを見ることがありません。
というか、見る時間がない
というか、一応、主婦な手前、仕事以外は家事に追われている毎日です。
今日、なんとなくボォーっとしたくて、息子が撮ってくれていたビデオを見ることにしました。
先日、亡くなった歌手の本田美奈子さんのドキュメントと越路吹雪さんの一生のドラマの2本を選びました。
この2本に共通してびっくりしたのが岩谷時子さんの存在でした。
同じ病院に入院していて、声の録音でメッセージの交換をしている貴重な岩谷時子さんの存在があったかと思えば、
次のドラマではなんと、越路吹雪さんのマネージャーだったことを知って感動しました。宝塚音楽学校で知り合った二人らしいですが宝塚ファンとして失格です。
親戚の姉が宝塚の初舞台に立ったのは私が小学生のときでした。
華やかさがあまりにもショックで何にも手につかなくなったものです。
当時は月・雪・花・星の4つの組で全員の名前も覚えていたし、公演が終わると台本つきの本を買って、その舞台のセリフを覚えて、2回目を見るのが楽しみな、熱狂的なファンでした。
私のお寺にも姉の友達が泊りがけで遊びに来ることがありました。私は寺育ちに似合わないおてんば娘でしたが、一応、厳格な教育の中で育っています。その頃感じたのが、あの華やかなスターたちが寺の生活に抵抗なく、さりげなく礼儀正しいことでした。舞台人であるために、人間として、女性として、厳しい教育を受けてきた学校時代の話をあとでしりました。
単に着飾り、派手に振舞って、華やかさだけで夢を与えているのではなく、歌にも踊りにも、その人の”人生”や”生き方”が映し出されることと「舞台」に立つことへの情熱の深さを改めて感じた2本のビデオでした。
岩谷時子さんの作詞・訳詩の作品にタイムスリップする日が続きそうです。