今年は桜の写真を撮るのは止めようと思っていました。楽しくてうきうきする待ちわびた春の訪れなのに、この季節は何故か物悲しくて切なくて。
お花見に遠出しなくても近所の散歩コースの桜は圧巻です。繰り返す季節の中で、毎年この桜吹雪にどれほど感動をもらったことでしょう。
今年は開花が早くて雨も多くて「あ、散っちゃう!」って空を見上げたら、空からグランたちが見ている気がして思わずカメラを向けました。
虹の橋を渡って行く煙を見上げていたあの日から、一日として同じ青色がない気がしています。空から見る一緒に住んでいた町の景色はどんな色ですか?
家族と喧嘩をして夜中にこの階段に座って泣いた日もありました。近所のおじさんがいつもこの階段に座ってグランを待っていてくれましたね。ポケットにおやつを用意して。「早く散歩に行っといで。また明日な」って次の日からおじさん座っていなかったけどね。去年ピカピカの一年生だった末っ子の孫も、姉妹仲良く一緒に桜を見上げながら通学しています。みんなをいつも見守ってくれてありがとう。みんな元気だよ。
樹齢何年の桜なのでしょう。久が原に移り住んで36年。この木に触れてエネルギーをもらい続けています。