高齢者住宅新聞で、毎年恒例の「高齢者住宅・施設 運営居室数ランキング」が発表されました。450法人がランキングされ、医療法人がサ付き住宅を新規に開設するケースも増えています。
メッセージ、ベネッセ、ニチイ、ベストライフ、ワタミ・・・と上位5社には大田区に本社がある企業もしっかりと・・・
1棟でも50室あれば450社入りするわけで、50室以上でなければ採算がとれない施工主の実情。
特養や老健、グループホームの全国的な数の分布はわかりませんが、施設をどれだけ作れば一生の安心が確保されるのでしょうか。「高齢者の住まい」というマーケット市場のブームはいつまで続くのでしょうか。
私が幸せを感じるのは、家族や知人や犬や草花や音楽に触れ合える場所です。
自然体の自分と向き合っている時です。
高齢者だけを集合させた住まいが増え続ける事に矛盾さえ感じます。
そこに従事する人たちも、親の介護や子育てと両立しながら、労働という時間の切り売りをしているのが現状です。
「住み慣れた地域で暮らし続けるために」は、事業者だけでは限界があります。国や自治体と一体になってまちづくりをしない限り、断片的なサービスが無理な競い合いをしているだけにしかすぎません。
子育てから介護までの一貫した雇用対策と、老若男女の多世代間交流が可能な「総合福祉」「複合施設」であるために、何が必要なのか。
住民と行政と事業者をコーディネートするのは誰なのか。
私は何がしたいのか、どうありたいのかを振り返る「敬老の日」でした。
もこもこ大好き