「私、近所の者なんですけれどケアマネージャーさんいらっしゃいますか?」
日曜日なのにごく当たり前の問い合わせ・・・
「同居の娘さんが救急搬送されたんですけれど、お婆ちゃんどうすればいいのか心配で電話してるんですけれど・・・」
訪問介護でもデイサービスでもお馴染み利用者さんなので、すぐにスタッフがかけつけて、着のみ着のまま取り急ぎ緊急ショート。安心してお腹いっぱい食べて暖かくしてお眠みください・・・ってことで、ご本人はひと安心。
年末にも、ご近所の方が様子を見に行ったら老夫婦とも家の中で倒れていて救急搬送。ご主人は入院、奥様は入院拒否で自宅へ。地域包括支援センターと生活福祉課の方からの依頼で、土・日の緊急対応。何とかお正月を無事過ごしていただくことができました。
先週末は、新聞受けに新聞が2日以上溜っていたら近所の人が様子を見に行こうとルールを決めていた矢先、予感的中で家の中で倒れていたのを発見し救急対応したと地域包括支援センターから連絡がありました。
ご近所さんなしでは、地域で安心して暮らせることはできません。
でも、ご近所さんも高齢化しています。
発見してもそのあとの処置と対応は、24時間365日専門職が連携するしかありません。
24年度の法改正を前に、馴染みの通い場所である介護保険下のデイサービスと自費宿泊をセットにしたサービスのアンケート調査が相次いでいます。
適切なケアプランのもとにサービスを提供しているかどうかの、ケアマネージャーに対する実態調査です。
当社のケアマネージャーも、自社では対応しきれないケースで他機関の協力を得たサービスが対象となり、調査の記入に追われていました。
自宅から通うデイサービスを、宿泊先で利用するデイサービスが適切かどうかの問題です。そして、定期的な宿泊が連続することによる「住まい」の問題です。
このニーズを解決するための宿泊付きデイサービスが、24年度改正の課題として審議されており、小規模多機能型との区別が未整理です。
高齢者が生活する場所としての「住まい」は、グレーゾーンではありますが、必要な費用が捻出できる方たちばかりではありません。
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」が、現場の本音ではないでしょうか。グレーゾーンではなく「中間型」「折衷型」として、地域での「自宅以上施設未満」の在り方をもっと声にすべきなのです。