全国精神障害者社会復帰施設協会の会長らが、補助金不正容疑で逮捕されるというショッキングな出来事があり、厚労省側の関与の有無も特捜部が調査中だとか。
また、高齢者専用賃貸住宅の優遇融資を受け、実は一人も高齢者が入居していないという実態も摘発されています。
日本の慈善事業家は、私財をなげうって福祉活動を行ってきました。福祉の国家責任を明確にするために、慈善事業やセツルメントが消え、公私分担も様々な経過を経て現在に至り、介護保険や障害者自立支援法が制度化されましたが、新たな社会福祉に「ちょっと待った」を感じている人は少なくないはずです。
社会福祉法人、医療法人、株式会社、利潤を追求しないNPO等、その他様々な法人格を持つ福祉・介護サービス提供団体が、任意でボランタリーな活動を展開しています。国や自治体とフレキシブルな関係を構築するため、働きかけをするためです。
あくまでも住民が主役です。そして事業者も対等になりたいからです。
ボランティア精神なくして社会福祉はありえないと私は思っています。
精神誠意取り組んでいる人たちがいることを忘れずに、福祉の原点である「忘れてはならないもの」を今一度考え直してほしい・・・と少し憤りを感じて理屈を綴ってしまいました。