高齢者専用賃貸住宅を略して「高専賃」という言葉が流行り(?)ましたが、昨年の制度改正でサービス付き高齢者向け住宅に名称変更されました。略して「サ付き住宅」
昨日、アクセスビルの設計を担当してくださった一級建築士と、横浜の医療法人の事務長さんが来社されました。
クリニックと老人保健施設とグループホームを運営されており、新たな事業展開として「サ付き住宅」の採算性についての相談でした。
本来は小規模多機能型を考えていらしたところ、自治体の総量規制で新規参入はできなかったとか。
アクセスでは同一建物で小規模多機能型と通所介護を併設していますが、今回の報酬改定ではサービスの「囲い込み」を避けるための減算が設けられています。
国が示しているサ付き住宅では、建物の一角にデイサービスセンターや診療所、訪問看護・訪問介護事業所を設置するモデルが示されているにもかかわらず、同じ建物内の入居者に介護や医療のサービスを提供する場合、移動コストがかからないことから、介護・診療報酬では減算の対象となるわけです。
社会福祉法人、医療法人のほか、不動産業者などが市場参入を進めようとする中で、サービスの質はきちんと担保されるのかという点が課題なのはわかりますが、「何だかなぁ」というのが感想です。
医療も介護も経営という視点でみると当然採算性を考えなければなりません。
業種や経営母体の形態、立ち位置で思いも様々なのでしょうが、「何だかなぁ」。
「利益追求」と「悪徳業者」をごちゃまぜに見られていた株式会社という民間企業。
福祉の民営化を身を以て実践してきたイノベーションはまだまだ続きそうです。
継続は力なり
目の前の利用者さんの声に耳を傾ける・・・
生きることの支援は会議室で起こっているのではなく現場で起こっているんです
昨年、建築時に植えてもらった蕃茉莉(バンマツリ)の花が咲きました
裏庭のもみじも大きくなり、つつじも咲き始めました