「じいじいがばばぁを呼ぶ声悲し蝉」
暖家支援の俳句の会で詠まれた88歳の奥様の句です。日曜日に永遠のお別れを済ませて2日後に「うるさ蝉」を「悲し蝉」に変更してのご参加でした。
「俺よぉ、もうここに来れないからごめんな。」
「そんな弱気なこと言わないで。あと2年でアクセス20周年だから一緒にお祝いしてもらわなきゃ。」
「そっか。もう18年目か。なら頑張んなきゃな。」
デイサービスで会話したのはほんの1週間前のことでした。91歳のお誕生日のお花が献花となり、幹部社員と一緒にお見送りをさせていただきました。「女房を頼むな」って私には聞こえた気がします。いつか終わりのある命に向き合い、残されたご家族のケアも私たちに課せられた支援です。
同情ではなく「生きること」のサポーターとして、専門職の強いマインドを醸成できる業界でありたいものです。