複数の病歴を持つ高齢者にとって、加齢に伴い心身ともに低下している高齢者にとって、ご家族も介護職員も医療との連携は重要な課題です。
今日は3件、往診医との連絡調整があり、1件は救急搬送の決断になりました。
「総合科」なるものもなかなか実現せず、総合病院での専門医別の検査に時間や労力を使っているのも皆さん日常茶飯事です。
ジェネラリストとスペシャリストの違いに拘って開業されているドクターとも今日お話しをさせていただきましたが、自己紹介は「家庭医」です。
専門は何科ですか?ではなく、スペシャリストであれば何がご専門ですか?になるわけで、ジェネラリストとしての「家庭医」なのです。
多方面の知識・才能・技術があったとしても、専門医や専門病院との連携があってこそ家庭医が成り立つわけで、そんなニーズを理解してくださるドクターが、高齢社会にとって必要不可欠です。
家庭は対象者一人ではありません。
患者や利用者さんを取り巻く諸問題が、家族の人数だけあります。
判断がつかないSOSに常に救急車が出動していては、今後救急車が何台あっても、救急隊員が何人いても、対応には限界があり受入れ可能な病院さえ足りません。
町の赤ひげ先生とジェネラルな「よろず相談員」であり続けたいと思いながら、何が必要で、何ができるのかを一緒に考えられる地域を築きたいと痛感しながら、各家庭を訪問した一日でした。