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蓮華で屋根を飾って、南天の実で卍を作って、お釈迦さまの頭から甘茶をかけに来る村の人たちで賑わった花まつり。揉んでは干し、繰り返し繰り返し手間暇をかけた甘茶。

今でも鮮明に覚えています。今日はそんな4月8日。

2日前に大阪に日帰りをして、里親の姉である95歳の住職にお別れをしてきました。半世紀以上も前になるあの頃にまたしてもタイムスリップです。寺の庭で鶯が「ホーホケキョ！」。この声は？住職としてひとりでこの寺を護り続けてきたあまりにも立派な人生に言葉が出ません。

93歳になる妹が「生き様」とポツリ。

家族と呼ぶにはあまりにも烏滸がましく、それでいて家族であることが誇らしくもある、そんな一日でした。これから先どんな景色を見ようかと・・・

しばらく思い出に浸り、感謝して、もう少し考えてみようと思います。